第5話
「ただいま!」
玄関から、明るい声が聞こえた。
「おかえり、よっちゃん」
「おかえり」
昌行と博はその場で言った。
「「快兄〜〜〜!!」」
「よしくぅ〜〜〜ん!!」
ダダダーッと廊下を走って来た弟達が、快彦に抱きついた。
「ただいまww」
すると、准一がぴょんぴょん跳びながら言った。
「快くん、あそぼ!!」
快彦はニッコリ笑って。
「いいよぉ〜准♪ 何したい??」
すると3人は顔を見合わせ、ニカッと笑って言った。
「「「かくれんぼ!!!」」」
快彦は、もう一度ニッコリ笑って頷いた。
「...はち、にじゅ〜きゅう、さ〜んじゅう!」
快彦は「いくよ〜」と言って、まずは3人の部屋を見に行った。
部屋に入って、すぐに。剛の机の下で、ダンゴムシのように丸まった物体が動いた。
「准、み〜っけ!」
快彦が准一をタッチすると、准一は「わー!!」と叫んだ。
「じゅん、ここならぜったい、みつからないって、ごうくんにいわれたのにぃ〜〜」
ぶぅ〜っと頬を膨らませている准一の頭を、快彦はよしよし、と撫でた。
「ざんねんだったねぇ〜。じゃあ、剛と健、一緒に探そっか」
「うんっ!」
准一は元気よく頷いた。
午後6時。快彦達が通っている小学校の6年1組に、4、5人の男子が、こそこそと話していた。
「どうする?」
「何からやっちゃう?」
「あんまり急にデカイことやるとヤバいから...」
「かる〜くな」
『よっしゃあ』