ブイロク家族 1

第1話

 

 

 
 
「剛、健、准。起きて」
ある日の朝。三男・快彦は、弟達を起こしていた。   
軽く身体をたたくと、3人は寝返りを打つだけで、起きようとしない。
 
「「う〜〜ん......」」
 
「...zzz」
 
「おーい。起きろ」
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
「起きろっつーの!!」
 
 
 
 
 
 
ガバッ。
快彦は3人の掛け布団を引っぱがした。すると3人は「ギャアッ!」と叫び丸まった。
 
「快兄、何すんだよ〜〜」
 
「ただいまの時刻、7時30分」
 
快彦が言うと、3人ともガバッと起き上がった。
 
「うわ! やばいよ遅刻する〜〜!!」
 
「だから言ったでしょ!?」
 
「じゅんも、じゅんも〜〜!!!」
 
 
 
 
 
4人は急いで食卓へ向かった。テーブルにはすでに朝食が並べられ、昌行と博が退屈そうに待っていた。
 
昌「ほら、早く座れ」
 
ようやく家族全員がそろうと、皆声を合わせて言った。
 
 
 
 
『いただきます!』
 
 
 
特に博の声は大きかった。
 
 
 
 
 
 
 
快彦、剛、健、准一は急いでご飯をかきこんでいた。
 
「やばいよー時間がっ!!」
「いーそーげー♪」
 
博は4人を面白そうに見ていた。
 
 
 
 
 
8時30分。
小学生4人は走っていった。
 
 
 
 
 
「あーやっと行った」
 
 
 
昌行はキレイに平らげられた皿を、流しにつけながら言った。
 
博「『やっと行った』ねー?」
 
博はニヤついて言った。
 
「なっ、なんだよっ」
 
 
 
 
博「本当は寂しいくせに」
昌「!・・・///」
 
 
 
 
 
昌行の顔は真っ赤になり、博はケラケラと笑った。
 
 
 
 
 
 
 
 
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